Oculus Integration V57を使い、UnityでQuest3のアプリを作成する(2)

XR

前回は、UnityでOculus Integrationのセットアップを行いQuest3にビルドするまでを行いました。

Oculus Integration V57を使い、UnityでQuest3のアプリを作成する(1)
Quest3を購入しました。 購入すると開発意欲がもりもり湧いてきますね! というわけで、今回はOculus Integration V57を使って、Quest3アプリを作成してみたいと思います。 Unity Hubよりプロジェクトを作成し

 

今回は、Oculus Integrationのサンプルシーンである「Lighting」を使用してサンプルシーンのビルドを行ってみたいと思います。

「Lighting」は、Quest3でパススルーと懐中電灯を表現するサンプルシーンです。

Oculus-SampleFramework-Usage-Passthrough-Scenes内にある「Lighting.unity」をコピーします。

任意の場所に貼り付けをします。

今回は、Assets内に作成したScenesフォルダ内にペーストしました。

 

Hierarchy内を見てみると、「OVRCameraRig」があります。
これがOculus Integrationで核となるオブジェクトです。

中には、左右中心のカメラやコントローラー関連のオブジェクトが含まれています。

 

この状態でとりあえずQuest3にビルドします。

Build Settingsを開きます。

 

Scene in Buildで、今回コピーしてきた「Scenes/Lighting」を指定します。

「Add Open Scenes」をクリックし、ビルド対象となるシーンを指定します。

その後、とりあえず「Build And Run」してみます。

 

エラーが表示され、ビルドできませんでした。

Project Settingsを開いてみると、Occulus項目にFixが必要なものがリストされていました。

Fix Allをクリックし、Fixを完了させます。

 

今度は無事ビルドが成功しました。

しかし、懐中電灯の明かりがパススルーした部分に適用されていません。

これの修正を行います。

 

OVRCameraRig-TrackingSpace-LeftEyeAnchor

OVRCameraRig-TrackingSpace-RightEyeAnchor

のInspectorを開き、Camera内のClear Flags および Backgroundを変更します。

 

Clear Flags⇒Solid Colorに変更。

Background⇒RGBをゼロ(黒)にし、A(アルファ)を250にします。

 

OVRCameraRig-TrackingSpace-CenterEyeAnchor

も同様に設定します。

これで再ビルドしてみます。

 

カメラに僅かに透過した黒レイヤーを設定し、パススルー箇所にも懐中電灯の明かりが適用するように変更されました。

このようなサンプルシーンを活用し、Quest3での開発方法を学ぶことができます。

また、これを独自に改造することによって、容易に開発を行うことができます。

 

本日は以上です。

 

タイトルとURLをコピーしました